円高が続いています。輸出業には痛手の円高も輸入する側になると割安で物を購入できるチャンスということ。ということは、カメラも逆輸入すれば安く買えるのか、検証してみました。

まずは、海外でのデジカメを扱うネットショップを探します。ここでは、ニューヨークにある老舗カメラ店が運営するネットショップをサンプルとして選びました。

サイト内検索でお目当ての機種を探します。メーカー名とモデル名を英文で入れてサーチします。オリンパスの新製品、E-5を例に見ていきます。

E-5を探すと発売前ですが、すでに商品ラインナップの中にありました。





値段も表記されているのですが、ここでは当然ドル表記。円換算でいくらで買えるのか、それが知りたいところ。

このサイトでは、海外通貨表記にも対応しています。ページ下にある「Choose Currency」というところから、「Japanese Yen」を選択。




するとドル表記の下に円での換算価格も表記されます。このショップで購入するときの円での価格の目安がわかるのでこれは便利です。

このショップでは、1699ドル、円に換算して138438円というお値段。




次に比較するのが国内での価格。価格.COMのサイトでE-5の値段を検索。
最安値が176999円となっていました。




この段階で単純に176999-138438=38561という計算になり、断然逆輸入した方がお得ということになります。

しかし、海外からの購入のときには輸送料も足して合計としなければなりません。

最初にチェックしたドル価格の下にある「Calculate Shipping」という項目をクリック。配送先にJapanを選択すると日本へのこの製品を買った時の配送料が表記されます。




配送会社が複数表記され、それぞれ配達日数によって値段も異なります。ここで最も安価なのは、60.44ドル、円に換算して4921円。

先ほどのデジカメの価格、138438円に配送料4921円を足すと総額は143359円ということになります。

国内での最安値が176999円ですから、アメリカから配送料を払って購入しても33640円もお得という結果になりました。

ただし、これは単純に例としたデジカメに関しての値段の比較であり、機種によっては国内で購入したほうが安く買える場合も多くあります。値段については、それぞれの機種で比較する必要があります。

また、海外からの購入のときは、輸送時に起こり得るトラブルや機体保証の国内での適応の有無、トラブル時のネットショップとの外国語でのやり取り等、ある程度のリスクがあることも承知しておくべきです。

物によっては安く買えることもあるネット購入でのデジカメ逆輸入。上手に活用するとメリットもありそうです。