写真プリントを紙などに貼ることはよくあります。その時、なにを使って貼りますか?

一般に売られている粘着テープ、両面テープや糊などがよく使われていると思います。しかし、これらのテープを使って写真プリントを貼るとプリントにダメージを与えます。

写真にテープを貼り、数年経過してテープの部分が茶色く変色して固まったものを見たことがある方も多いのではないでしょうか。これはテープに使われている接着剤が酸性だから起こること。

酸性接着剤が変色すると付着している写真プリントにもダメージを与えます

一般の粘着テープの接着剤は、酸性でできています。酸性接着剤は、時間が経過すると劣化しやすく、茶色く変色していきます。

これらの理由から写真プリントや絵画などを酸性接着剤で出来たテープや糊でアルバムに貼り付けるのはNGなのです

写真プリントをはじめ美術品を貼るときに使うのが中性接着剤で出来たテープ。これは画材店などで購入できます。一般的なテープでないためお値段も少々高め。

しかし、最近は100均グッズでも中性接着剤で出来た両面テープが発売されました。百円で中性接着剤のテープが買えるのはお得でしょう。

中性粘着剤両面テープ


スクラップブッキング用に作られた中性接着剤でできた両面テープです。

パッケージにも"変色しにくい中性粘着剤"と書かれています。

中性粘着剤両面テープ


効用のほどは使って時間を経ってみないとわからないところではありますが、酸性の両面テープを使うよりは、劣化は少ないでしょう。

大事な写真プリントをアルバムに貼る際に両面テープを使う場合は、中性接着剤で出来たものを使うのがお勧めです。

写真プリントを扱う方法については、「思い出の写真 整理・保存・修復・活用法」にも詳しく書いています。