戦国時代はもはやドラマや小説でのみしか知ることができないものかと思っていましたが、脈々と受け継がれて当時の様子を肌で感じることができる祭がありました。それが相馬野馬追。
その歴史をひもとくと一千年前に相馬家が野馬をとらえる軍事訓練から始まって現代に至っているというから驚きです。
毎年7月23日から25日まで福島県の南相馬市で繰り広げられる相馬野馬追の本祭りを取材してきた様子を写真でご紹介します。
五百騎余りの大軍が本祭り会場地へと行列する「お行列」の開始。武者姿で馬にまたがったその姿からは戦国時代の息吹が直に伝わってくるかのようです。
野馬追行事の合図は陣螺。法螺貝を吹いて合図を伝えるのも当時のまま。
お行列が整った後は、甲冑競馬が始まります。甲冑に身をまとった若武者が馬を疾走させます。この速度感と馬と人が一体となって繰り出す躍動感はここでの見もの。
そのスピード感を出来るだけ写真で表してみました。
そして、クラマックスは、空に打ち上げられた花火とともに二本の御神旗が地上へと舞い降り、それを騎馬が争奪するという神旗争奪戦。さながら戦国時代の戦場のワンシーンが繰り広げられます。
花火とともに打ち上げられた御神旗。
舞い降りてくる御神旗の争奪戦。
御神旗を奪った若武者は、さっそうと本陣へ報告し行きます。誇らしげな表情が印象的。
相馬野馬追は、国定重要無形民俗文化財にも指定。毎年7月23日から25日の開催です。
・相馬野馬追公式サイト