いまさら聞くことができないデジカメの基礎の基礎を夏期講習の2回目です。
今回は、レンズの絞りについてです。
コンデジなどでいつもオート撮影だけしている場合は、レンズに絞り?一体何のこと?と思うくらい、初めての方には馴染みのない言葉かもしれません。
言葉では聞いたことはなくても、背景がきれいにボケた写真と聞けばイメージはつくでしょう。最近女性ユーザーには特にこの背景ぼかしは人気で、どうやって被写体の後ろをボケさせて撮れますかという質問はよく耳にします。
この背景ぼかしのキーポイントとなるのがこのレンズの絞りです。
カメラのレンズはすべてこの絞るという機能がついてます。この絞りとは画像を記録させるときの光の量をコントロールためにあるもの。
明るい場面では、光が強すぎると真っ白に写ってしまうので、この絞りを絞って光の量を減らします。反対に暗い場面ではできるだけ光を取り込みたいので絞りを開く、そういう役目を担っているわけです。
レンズの絞りは、F2.8というようにFを頭に数字を入れて表記します。これをF値と呼びます。
このF値、数字が小さいほど絞りを開き、反対に数字が大きくなるにつれ絞っていきます。
それぞれのレンズの最も小さい絞り値を開放値と呼び、そのレンズの明るさを示す基準にもなります。開放値F2.8とF3.5のレンズを比べると、F2.8のほうが明るいレンズという言い方をします。
レンズの絞りは光をコントロールするということは理解できたかと思います。さらにこの絞り値にはもうひとつ大きな役目があります。
それは、ピントの合う幅もコントロールするということです。
F値が開放値のときが最もピントの合う幅が短くなります。逆にF値を大きくするほどピントの合う幅が長くなっていきます。
これを具体的に写真を見ながら説明しましょう。
ここに動物園で山羊を撮った写真があります。ピントは山羊に合わせています。
この写真を見ると手前にある柵も写っています。ピントを合わせている山羊からこの柵のある範囲までピントの幅が来ているということです。つまりこの写真は、F値を大きくしてピントの合う幅を長くして撮影した写真ということです。
では、この反対にピントの合う幅を短くして撮影したらどうなるでしょうか。F値を開放値に設定して撮影してみます。
F値を変えて撮ると、最初写っていた柵がまったく画像には写っていませんね。
これはピントを合わせている山羊からピントが合う幅が短くなったので、柵の部分まではピントが合わずにボケて見えなくなってしまったのが理由なのです。
つまりこれが、ボケの作り方なんですね。この作例は手前の柵がボケましたが、被写体が手前にあり、そこにピントを合わせてF値を開放値に設定すると背景がボケやすくなるということです。
ただし、ボケの効果はレンズサイズ、広角よりも望遠のほうがボケを作りやすいという特徴もあるので、撮影するレンズサイズによってボケ具合は変化します。
レンズの絞り値は、このように撮影する際に大きく二つのことをコントロールできるということです。
今回は、レンズの絞りについてです。
コンデジなどでいつもオート撮影だけしている場合は、レンズに絞り?一体何のこと?と思うくらい、初めての方には馴染みのない言葉かもしれません。
言葉では聞いたことはなくても、背景がきれいにボケた写真と聞けばイメージはつくでしょう。最近女性ユーザーには特にこの背景ぼかしは人気で、どうやって被写体の後ろをボケさせて撮れますかという質問はよく耳にします。
この背景ぼかしのキーポイントとなるのがこのレンズの絞りです。
カメラのレンズはすべてこの絞るという機能がついてます。この絞りとは画像を記録させるときの光の量をコントロールためにあるもの。
明るい場面では、光が強すぎると真っ白に写ってしまうので、この絞りを絞って光の量を減らします。反対に暗い場面ではできるだけ光を取り込みたいので絞りを開く、そういう役目を担っているわけです。
レンズの絞りは、F2.8というようにFを頭に数字を入れて表記します。これをF値と呼びます。
このF値、数字が小さいほど絞りを開き、反対に数字が大きくなるにつれ絞っていきます。
それぞれのレンズの最も小さい絞り値を開放値と呼び、そのレンズの明るさを示す基準にもなります。開放値F2.8とF3.5のレンズを比べると、F2.8のほうが明るいレンズという言い方をします。
レンズの絞りは光をコントロールするということは理解できたかと思います。さらにこの絞り値にはもうひとつ大きな役目があります。
それは、ピントの合う幅もコントロールするということです。
F値が開放値のときが最もピントの合う幅が短くなります。逆にF値を大きくするほどピントの合う幅が長くなっていきます。
これを具体的に写真を見ながら説明しましょう。
ここに動物園で山羊を撮った写真があります。ピントは山羊に合わせています。
この写真を見ると手前にある柵も写っています。ピントを合わせている山羊からこの柵のある範囲までピントの幅が来ているということです。つまりこの写真は、F値を大きくしてピントの合う幅を長くして撮影した写真ということです。
では、この反対にピントの合う幅を短くして撮影したらどうなるでしょうか。F値を開放値に設定して撮影してみます。
F値を変えて撮ると、最初写っていた柵がまったく画像には写っていませんね。
これはピントを合わせている山羊からピントが合う幅が短くなったので、柵の部分まではピントが合わずにボケて見えなくなってしまったのが理由なのです。
つまりこれが、ボケの作り方なんですね。この作例は手前の柵がボケましたが、被写体が手前にあり、そこにピントを合わせてF値を開放値に設定すると背景がボケやすくなるということです。
ただし、ボケの効果はレンズサイズ、広角よりも望遠のほうがボケを作りやすいという特徴もあるので、撮影するレンズサイズによってボケ具合は変化します。
レンズの絞り値は、このように撮影する際に大きく二つのことをコントロールできるということです。