瀬川陣市のドローン・アクションカメラ ベストガイド

ドローン、空撮テクニックやアクションカメラに関する情報をお届けするウェブマガジン!ビギナーにもわかりやすく役立つ記事や製品レビューを連載。アウトドアでの撮影をバックアップ!

写真展

植田正治のつくりかた

植田正治写真展

東京ステーションギャラリーにて、植田正治の生誕100周年に合わせて回顧展となる「植田正治のつくりかた」が開催中です。

植田正治といえば鳥取砂丘で人物を独特に配置したシュールな作品で有名な写真家。アマチュアとして自分の写真を極めた写真家でもあります。

その植田氏の初期のころからの作品から最後に撮った写真までを展示した回顧展。

フランスでの評価も高く、同国からは勲章も与えられた実績も。この静かなトーンから見るものを引きつけてくる構図の妙味は、海外でも通用しているという証。

これまで写真を広く鑑賞してきた方にとっては馴染みのある作品を改めて堪能するのもいいでしょうし、初めて見る方はじっくりと植田作品に触れることができる絶好の機会です。

2014年1月5日まで開催中。
・東京ステーションギャラリー









3月8日は東京都写真美術館が無料公開

東京都写真美術館の来館者500万人達成を記念して、2011年3月8日限定で上映作品を除く全展覧会が無料公開されます。

これは1995年の開館以来の通算来館者が2月6日に500万人を達成。それを記念して3月8日に限り全展覧会を無料で観覧できるというもの。

3月8日に東京写真美術館で観覧できる展覧会は次の通り。

地下1階展示室 「APAアワード2011 第39回社団法人日本広告写真家協会公募展

2階展示室 「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 四国・九州・沖縄編

3階展示室 「芸術写真の精華 日本のピクトリアリズム 珠玉の名品展

この中でもお勧めなのが、ちょうど3月8日から開催となる「夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 四国・九州・沖縄編」 展。この「夜明けまえ」展は、日本を地域ごとに区切ったシリーズ展になっていて、今回は四国、九州、沖縄編。

特に九州の長崎は、日本写真の開祖とも言われている上野彦馬が活躍した地であり、上野の写真も展示される。坂本龍馬の有名な立ち姿の写真も長崎の上野彦馬撮影局で撮られたと言われているもの。

日本での写真黎明期の作品からは、幕末当時の日本人の姿、生活様式の一端や当時の人々の素顔を見て取れることができます。当時のまま姿を古写真で改めて見ることで写真が伝えるリアリズムということを再認識もします。

この「夜明けまえ」展は、3月8日から4月10日までを前期、4月12日から5月8日までを後期で二期に分けての公開。

これまで写真展や東京都写真美術館にまだ行ったことがないという方には、無料で入場できるいい機会です。

東京都写真美術館
・住所 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
・開館時間 10:00-18:00
・アクセス JR恵比寿駅東口より徒歩約7分
東京メトロ日比谷線 恵比寿駅より徒歩約10分

カメラと写真の総合イベントCP+開催!

カメラと写真映像の情報発信イベント、CP+(シーピープラス)が2011年2月9日開催されました。

CP+とは、国内海外の写真に関する企業が集い、カメラ、写真、フォトアクセサリーなどの最新アイテムを紹介すると同時に写真に関するセミナーやイベントも開催する国内でのカメラ写真関連のイベント。

会場は、横浜パシフィコ。2010年からスタートしたCP+は今回が二回目の開催です。

CP+2011


横浜市長他イベント関係者によるテープカットが行われ、CP+がスタート。横浜市は2011年の1月ト2月を写真の総合イベント期間と位置付け「PHOTO YOKOHAMA」と題した数多くの写真関連のイベントも開催中。

CP+2011


CP+2011


CP+の開催に合わせて発表された各メーカーの新機種から会場で見つけた注目のアイテムを紹介します。
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セルフポートレート作家、森村泰昌展を見るラストチャンス

森村泰昌の「なにものかへのレクイエム-戦場の頂上の芸術」と題した展覧会が最後の巡回地で開催しています。

2010年3月に東京写真美術館でスタートした同展示は、その後豊田市、広島市と巡回し今シリーズ最後の展示会場となる神戸にて開催中です。

森村泰昌展


森村泰昌と聞いてすぐに頭に浮かぶのは、森村氏自身が女装して写るセルフポートレート作品。しかし、今回は20世紀の男たちをテーマにした内容。

20世紀に撮られた報道写真などを元に歴史を動かした男たちに扮していきます。そこに登場する主な人物は、三島由紀夫、チェ・ゲバラ、毛沢東、レーニン、ヒトラー、アインシュタインなど。政治色を色濃く出した作品からは、20世紀という時代は現在にいかに引き継がれているのかを問いていきます。

報道写真が人を動かし時代を動かした20世紀。そのときに起こった歴史的瞬間を森村自身が扮して作品として再現。写真の持つパワーや影響力を改めて認識します。

その反面、作品から伺えるもうひとつの大きなテーマは、写真とは一体なんだろうかという問い。もしこの展示会をなんの予備知識もなく森村泰昌のことを知らない人が見たら、そこに写っている三島やアインシュタインの作品は、森村が扮しているのではなく本人が写っているポートレートと勘違いするかもしれません。

それが本人ではなく作者自身が扮したものだと分かった瞬間、本来写真の持つ真実性に対しての疑いが生じます。そこも森村作品のテーマであり、作者からの投げかけがあるようにも感じられます。

デジタルカメラでいとも簡単に写真が撮れ、その写真を如何様にも加工することができるデジタル写真。画像を編集ソフトを使い加工すれば現存しない風景も簡単に作り出せてしまいます。そんな時代背景を持つ現在、日頃からデジカメを使い撮影する我々に写真を撮ることとはどういうことなのかを改めて問われているようでもありました。

本展示は、ひとつのテーマに対し写真作品と映像作品がセットになっています。駆け足で流して見るのではなくじっくり時間をかけて鑑賞されるのがお勧めです。

「なにものかへのレクイエム-戦場の頂上の芸術」
開催日時 2011年01月18日~2011年04月10日 10:00~18:00
会場 兵庫県立美術館
会場住所 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号
アクセス JR神戸線「灘」駅より徒歩約10分
阪神電車・市営地下鉄・山陽電鉄・神戸電鉄「岩屋」駅より徒歩約8分

入場料 一般1200(1000)円
大学生900(700)円
高校生・65歳以上600(500)円
中学生以下無料
※( )内は、前売料金及び20名以上の団体料金


美術の解剖学講義 (ちくま学芸文庫)
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140年前の江戸城を撮った男

140年前に江戸城を撮った写真家の写真展が江戸東京博物館にて開催されました。

この写真家は、横山松三郎という幕末から明治にかけて東京で活躍した写真家。そして本展は、明治維新以降荒廃続けていた旧江戸城を時の太政官から命を受けて横山が撮影して今年で140年目にあたることから企画された写真展です。

横山松三郎


展示内容は、タイトルにもあるように横山が撮影した江戸城の写真とネガを展示。当時の江戸城の様子が写真で見ることができます。

ただ、江戸城の写真は展示品の一部で、横山の生涯の活動を通して紹介する内容になっています。とても興味深いのが、横山のスタジオ風景を写した写真や自身が撮影している姿を別のカメラで撮らせた写真があること。明治初期のまだ写真撮影方法も手探りだった時代の撮影現場を写した写真はあまりなく、写真に興味がある方なら関心を持って見れる作品でしょう。使用している機材は違えど、現在の写真スタジオの片隅とたいして変わらない風景があったのには驚きました。

横山はセルポートレートも多数残しており、そこに写る若き日の姿は今で言うなら、なかなかのイケメン。横山が使用したカメラなど機材なども展示してあります。

また、横山は写真だけでなく写真と油絵を融合した独自の技法として「写真油絵」を考案。これは印画紙の薄い膜をはがし裏から油絵具で着彩するという技法。この技法は他の写真家に受け継がれていきます。

その他、ゴム印画やカーボン印画などヨーロッパで当時発明された技法などを用いるなど当時の最先端の技法を数多く手がけました。今で言うならマルチメディアの先駆者といったところ。これらの作品も見ることができます。

横山松三郎は、1838年に生まれ1884年に没。時代でいえば坂本龍馬が1836年に生れて暗殺されたのが1867年。ほぼ龍馬の活動した時期と同時期という時代背景を合わせて鑑賞してもおもしろいと思います。

単に古写真の展示というだけでなく、現在デジタル画像データを駆使する我々にも改めて気付きを与えてくれる写真展と感じました。

【企画展:横山松三郎】開催場所:江戸東京博物館
開催期間:2011年1月18日-3月6日
料金:常設展観覧料にて観覧可能


異国人の見た幕末・明治JAPAN―古写真と初公開図版が証言する日本への好奇と驚異の眼差し (別冊歴史読本 (61))
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livedoor プロフィール
【瀬川陣市】-写真新時代の案内人、フォトライフコンシェルジュ。 オールアバウト写真撮影ガイドも担当。

Facebookページは瀬川陣市-フォトグラファー

著書に「デジカメ撮り方便利帳」「デジタル一眼らくらく撮影入門」など多数。
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